・Hard Disk(HD) ハードディスク
コンピュータの外部記憶装置。ほとんどの PC が装備している大容量・補助記憶装置。固定ディスク(装置)ともいう。最初に開発・発売されたのは
IBM のRAMAC である。ハードディスクドライブ(HDD)を電源回路とともにケースに組み込んだ物と,HDD のみを指す場合と区別されずに用いられる事が殆どである。
・Hard ・Disk Drive(HDD)
ハードディスクドライブ ハードディスクの本体。金属製のケースの中に記憶媒体(プラッタ),ヘッド,モーター,制御回路などが組み込まれている。プラッタを高速に回転させ,磁気ヘッドを使って記録再生を行なう。
フロッピ−ディスクと比較して大量のデータを高速に読み書きすることができる。振動やショックに弱く,読み書き中にショックを与えるとデータが失われることがある,これをクラッシュと言う。
サイズは,幅 3.5インチ(フロッピ−ディスクドライブと同じ),高さは1インチのものが主流。大容量ディスクでは、ハーフハイト(1.625インチ)のものや,古いタイプでは,フルハイト(3.25インチ)のものもある。
PC とのインターフェースには,一般には EIDE が,ハイエンドやサーバ向けの製品では SCSI が使われる。以前は SASI,ESID
などという規格もあった。 一般に HDD は密閉されていると言われるが,実は気圧の変化に追従するためと思われるが,煙草の煙の分子が通れるくらいの,わずかな隙間が開けてある。
HD 再生ヘッドはデータの磁界を検出する多層膜の上下に薄い酸化物層を設け,電子の散乱を防ぐことで,データ読み取り出力が改善された。
2002年に出回っているデバイスの耐衝撃性は動作時で 200G 以上。 2002年9月,TDK はこれを 1000G 以上(約 1.5m
の高さからコンクリート床面へ落とした場合に相当)に飛躍させたと発表。2000年現在,記憶容量が数 GB のものが主流。 HD の記録密度は,年々向上しており,2000年には
14.5 Gbit/平方インチ(3.5インチプラッタで約20GB)まで到達した。これが 100 Gbit/平方インチの水準になると,記録した情報が媒体の熱により不安定となり消失する「熱ゆらぎ」が障害になり,一般的な耐用年数内においても磁化方向が維持できず,データが失われる可能性がある。この限界値は1インチあたり
20〜40 Gbit で,それを越える高密度化を目指してサーボトラッキングや垂直記録などの新しいテクノロジーの導入が研究中され, 2001年には
AFC が導入された。 3.5インチ HD は,2004年まで1年以上にわたり面記録密度の向上が停滞,1プラッタ 100GB に壁があるらしい。2001年度の出荷台数は1億8,255万台(前年比99.7%)で,3.5インチ
IDE 1億3,570万台,3.5インチ SCSI 1,815万台,2.5〜1.8インチ 2,870万台。今後,3.5インチ市場は下げ止まらず,2.5〜1.8インチのみ増加に転ずるとしている。デスクトップ機向けハードディスク市場でのシェアの1位は
Maxtor 35.2%,2位 Seagate 24.7%である。 2002年の総出荷台数が前年比5%増の2億238万台。 3.5型ハードディスクが前年比5%増となる1億6,681万台,2.5型ハードディスクが前年比7%増となる3,557万台。不要となり破棄された
HDD (コンピューター内蔵を含む)からの情報流出が問題となっている。特に,役所や会社からは機密情報の流出が起こりかねない。対策として,情報を再生できないようにすればよいが,単にファイルを削除しただけでは,簡単に復元できる。ディスクをフォーマットする,あるいは別のファイルで上書きしても,専用のソフトを用いると復元できるらしい。一番簡単とされるのは,金槌で一撃(わざと床などに落とすでもよい)するというもの(力の入れ具賄は不明)。ただし,情報は残っているので,プラッタを取り出し,別の
HDD に組み込むと読み出しができることもあるらしい(それに必要な技術とコストは大きいが,不可能ではない)。強い磁気を加えて外部から情報を破壊するシステム(機器)もある。繰り返し別のデーターを書き込むことで,元の情報を復元できないようにするソフトも発売されている。一説によると,Windows
で使っていた HDD を Linux でフォーマットするなど,別の OS(フォーマット)でフォーマットするだけで,ほとんど回復不可能になるとされる(WIndows
NT → Windows XP など同じ系列は不可)。 |